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右半球の世界、左半球の世界 ― 身体・空間・行為から、臨床を考える ―

神経系疾患
  • 森岡 周 先生
  • 2026年9月30日(水)、2026年10月7日(水)、14日(水)
  • 20:00-21:00
  • 通常価格
    プレミアム会員
    5,500円 (税込)
    無料

初回の配信: 09月30日(水) 20:00〜21:00

第1回 身体と世界をつなぐ共通回路

講師:森岡 周 先生

プログラム

同じ「できない」に、同じ介入をしていないか。


「麻痺側の手を使わない」「左側を見落とす」「道具をうまく扱えない」。同じように見える行動でも、その背景には、運動、感覚、注意、身体認識、言語理解、行為の知識、学習、環境など、さまざまな要因があります。症候名や病巣側だけで判断すると、その患者が「いま、どこでつまずいているのか」を見失いかねません。


本シリーズでは、身体を通して世界を捉え、行為を生み出す仕組みを、神経科学・神経心理学・運動学習・患者の経験から考えます。


第1回では、左右に共通する臨床推論の基本を整理します。

第2回では、右半球損傷後に生じやすい空間・身体・気づきの問題を扱います。

第3回では、左半球損傷後に生じやすい道具使用・身振り・行為の意味・系列化を考えます。


目指すのは、「右脳型・左脳型」という単純な分類ではありません。病巣側を仮説の出発点とし、患者の行動や条件による変化、治療への反応、生活への広がりから、その仮説を更新する力を身につけます。

基礎知識の復習ではなく、知っている知見を臨床でどう使うかを深めたいPT・OT・STのための発展講座です。


◼️第1回 身体と世界をつなぐ共通回路

「動けない」を一つにしない臨床推論

「手が思い通りに動かない」という訴えは、筋力低下だけでは説明できません。目標を決めにくい、身体の位置が分からない、動きを修正できない、自分が動かした感覚が乏しい、練習が生活に結びつかないなど、さまざまな要因が含まれます。

第1回では、身体所有感、主体感、身体図式、予測制御、学習、代償を共通の枠組みで整理します。そして、観察し、複数の仮説を立て、条件を変えて確かめ、保持と生活への転移を見るという、シリーズ全体の臨床推論の型を学びます。


◼️第2回 右半球の世界

身体の「拠点」が揺らぐとき

右半球損傷後にみられる「左を見ない」「左手を使わない」「困っていない」は、すべて同じ障害ではありません。

第2回では、空間の捉え方、注意、運動の開始、覚醒、身体所有感、病態への気づきを分けて考えます。視覚走査や四肢活性化などの技法を一律に選ぶのではなく、患者ごとの状態、治療への反応、生活場面での変化、安全性、保持と転移をもとに、介入を組み立てる方法を学びます。


◼️第3回 左半球の世界

身体は動くのに、行為が成立しないとき

手は動かせるのに、命令では道具の使い方を示せない。模倣では少しでき、実物を持つとさらに改善する。この違いには、重要な臨床情報があります。

第3回では、失行を一つの症候としてまとめず、言語命令、模倣、写真、実物、日常の動作系列を比較します。身体と行為の対応、道具の操作知識、問題解決、予測的な運動制御、失語との関係を整理し、PT・OT・STが同じ行為を多面的に評価し、生活の中で行為を再び成立させる方法を考えます。


講座リスト

  • 1.第1回 身体と世界をつなぐ共通回路

    開催予定 2026年09月30日 20:00-21:00
    森岡 周 先生
  • 2.第2回 右半球の世界

    開催予定 2026年10月07日 20:00-21:00
    森岡 周 先生
  • 3.第3回 左半球の世界

    開催予定 2026年10月14日 20:00-21:00
    森岡 周 先生

講師紹介

  • 森岡 周 先生

    理学療法士
    畿央大学 ニューロリハビリテーション研究センター 教授 (センター長)
    東京都立大学 客員教授
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